最新のレート情報や便利なツールを使って取引をさらに有利に進めましょう


下の表は、主要通貨ペアにおける、それぞれの日が含まれる週足の「陽線の出現確率」を日別に集計し、2003~2012年の10年間、2013年~2022年の10年間、2003~2022年の20年間の出現確率をまとめた週足の統計データの中から、9月中旬あたりの期間を抽出したものです。「週間平均」は今年(2023年)のカレンダーをもとに、週足に含まれる各日の陽線の出現確率から算出した平均値です。


上の表を見ると、があるようで、英ポンド/円、ニュージーランドドル/円は過去20年の統計、メキシコペソ/円は過去16年の統計で、11日の陽線の出現確率が80%超に達しています。その中でも、メキシコペソ/円は直近の10年(2012~2022年)に限ると、9月10日と11日が含まれる週の陽線の出現確率は100%となっています。

また、以下はNZと日本の10年物国債利回り差とNZドル円相場の推移を示したチャートです。NZドル円相場は、この金利差と連動性の高い通貨ペアです。2023年にもこの動向に焦点をあてる必要がありますが、NZ準備銀行は利上げを粛々と続けるとしても、インフレに上げ渋りが見えた場合、様子を見るケースもあるでしょう。一方日銀に関しては、年末の会合で、サプライズ的にYCC(イールドカーブ・コントロール)の変動幅を拡大したことが、一部に利上げと捉えられています。この見方が正しいかは不透明ですが、少なくとも来年は黒田総裁の任期に伴い、新総裁が誕生します。金融正常化に対する期待が高まることで、NZと日本の金利差が縮小するような局面には、注意しておきましょう。

ニュージーランドドル 円 予想 来週 2024、2025、2026

まず、NZドル円相場を形成する、NZドルの対ドル相場の月足からチェックしておきましょう。
最安値の0.3898からの上昇を、0.8842と0.8838でダブル・トップをつけて、その後の下落が0.3898と0.4895の安値から結んだ長期のサポートを割り込み0.5469の安値まで下落もこれを維持して反転。ただ、この上昇もレジスタンスを前に0.7465で抑えられて、0.5512まで再下落となっています。

この代金に関しては、過去潤沢に日本政府が保有する外貨準備を利用することはなく、市場からのドル調達で賄われています。来年以降、訪日外国人数はある程度回復するとしても、この防衛費の増額が、円の上値を抑える可能性には、注目しておきましょう。

直近の動きからは、253.85ドルから290.29ドルの次の展開が焦点ですが、一応下段のスロー・ストキャスティクスは未だ下落傾向を見せています。上値はこの290.29ドルからレジスタンスとなる300ドル前半が押さえると弱い形です。この位置は473.97ドルから101.48ドルの下落の50%となる287.73とほぼ合致する位置で、重要なポイントです。ただ、329.59ドルを超えると370.72を再度目指す動きとなりそうです。

そうなると今後CRBインデックスが、どういった動きとなるか、確認しておくのが良いでしょう。以下は1995年からのCRBインデックスの月足チャートです。


2023年9月の為替レート予想は「11日前後の英ポンド/円、NZドル

野村雅道氏による為替市場の解説とトレードアドバイス。経験豊かな視点からの分析は必見です。

NZドル/円 好転シグナル示現!『8月末買い』戦略の確認と見通し(2023年9月21日:津田隆光) · Comments2.

一方下値は、253.85ドルを割れると206.95ドルの過去の戻り高値方向への調整となりますが、この位置は直近101.48ドルから329.59ドルへの反発の50%となる215.54ドルに合致、更に200ドル割れは過去のネック・ライン的な位置です。こちらは、下落があっても下値を支えられそうです。

ニュージーランド ドル / 日本 円【NZDJPY=X】:掲示板

一応2023年に向けては、資源・商品価格の落ち着き、円安によるJカーブ効果などもって、一定の改善が期待されますが、直近ではまた、懸念材料が持ち上がっています。
それは、です。
過去歴代政権が、軍事費の目安としてきた「GDP比1%枠」の倍増を目指すもので、「5年で43兆円」の財源が不足するとされています。この財源に関しては、法人税や復興税の活用が話題となっていますが、一方為替市場の影響を考えると、この増額分のほとんどが、装備等購入費や維持費に充当されると見られています。しかも、この90%は海外からの調達となるようです。具体的にどういったタイミングで決済されるかは不透明ですが、現在の想定では、来年以降年間で5兆円程度の海外調達が実施され、しかもこれが全てドルで決済されることになりそうです。

ニュージーランド ドル / 日本 円【NZDJPY=X】 ..

まずは、米ドルが絡んだ主要な通貨ペアです。下の表は、過去20年間の9月の日足を集計し、その中から一部の期間を抽出したものです。

ニュージーランドドル、対ドルで2カ月ぶり安値 年内利下げ観測高まる

1998年からの月足チャートですが、総じて2000年前半は連動性が低いですが、リーマン・ショック前後は上下にブレるも、その後は連動性が高い形となっています。ただ、現在もロシアのウクライナ侵攻が混迷、一方中東情勢の不安などから、商品価格は堅調を維持しています。2024年もこの状況がどう変化するかチェックしながら、豪ドルNZドル相場の動向を見ておくのが良いでしょう。

NZドルが対円で1週間ぶり高値、金利据え置きで 豪ドルもつれ高

今週の豪ドル/円は98.27円前後、NZドル/円は90.83円前後で週初を迎えました。豪ドル/円は11月29日に発表された豪10月月次消費者物価指数(CPI)が前年比+4.9%と市場予想(+5.2%)よりも大きく前月(+5.6%)から低下を示したことで、豪準備銀行(RBA)による追加利上げ期待が後退し、一時97円台前半まで下落しました。NZドル/円は29日にニュージーランド準備銀行(RBNZ)が金融政策会合を開催。政策金利は5.50%で市場予想通り据え置きとしたものの、声明では「インフレが予想より強ければ、利上げが必要になる可能性」、「予測では2025年半ばまで利下げはなし」などとし、市場にタカ派的な印象を与えました。これを受けて、NZドル/円は91円台前半まで上値を伸ばしました(執筆時)。

中銀はまた、20年12月の金利水準を1.84%と予想。これまでの予想の2.0%から下方修正した。 市場は利下げを予想

日本の国際収支は、過去長らく黒字を維持していましたが、2014年には、東北大震災の影響もあって一時赤字に転落。その後回復も見えていましたが、新型コロナウィルスの蔓延を受けたワクチンの購入や訪日外国人観光客の激減、更にロシアのウクライナ侵攻を受けた資源・商品価格の上昇、加えて大幅な円安の悪影響もあって、再び赤字転落が定着化してきています。

(NZの見通し:2023年1-3月期~2025年10-12月期)

これを見ると、があり、陽線の出現確率が、ユーロ/米ドルは71%、英ポンド/米ドルは81%、ニュージーランドドル/米ドルは76%と高く、米ドルが基軸通貨(分子側)の米ドル/スイスフランは19%と低くなっています。

[PDF] 最近のニュージーランド・ドルの下落と 今後の見通しについて

過去日銀総裁人事は、財務省と日銀の出身者がたすき掛けで総裁に就く慣例がありましたが、黒田総裁の評価は高かったとしても、財務省畑の出身であり、現実的にも異例の2期10年となる過去最長の就任期間に、インフレ目標やデフレの克服ができたとは言えません。次の総裁としては、特に次の総裁には、現在行っている異例規模の国債買入や世界的に唯一マイナス金利を導入している日銀の出口戦略が大きな課題となりそうです。テクニカル面でも相当難しい判断が迫られそうです。その面では、副総裁を経験した日銀プロパーの2名となる可能性が高く、その場合本当の意味で、日銀が利上げスタンスに変貌する日が訪れるかもしれません。そうなるとドル円相場にも大きなインパクトを与えると思います。

ニュージーランド・ドル(対円)は、堅調な国内景気や政策金利の引き上げなどを背景に、上昇基調が続いて

また、下の表はニュージーランドドルに関連する日足の統計データですが、があり、ニュージーランドドル/円、ニュージーランドドル/米ドル、ニュージーランドドル/カナダドルの陽線の出現確率が76%と高くなっています。

中銀は、2024年に利下げに転じる可能性も示唆。対米ドルで堅調さを保っていたNZドルは今後、一転して売りが加速する可能性がある。

リパトリエーションとは、日本語では“本国への資金還流”と訳されることが多い、企業が海外で得た利益などを本国へ戻す行動のことです。つまり、9月は企業決算に向けて、輸出企業を中心に米ドルなどの外貨を日本円へ戻す動きが増えるため、特に米ドル/円で円高になりやすいと考えられているようです。

NZドル/円、10月二番底形成!?+豪ドル/NZドルの秋冬相場見通し(2023年10月12日:津田隆光) · Comments5.

来週は5日(火)にRBA理事会が開催されます。RBAは先月の理事会で0.25%の利上げを実施しました。声明を見ると、「金融政策のさらなる引き締めが必要かどうかは、データとリスクの評価次第」として、前回までの「いくらかのさらなる引き締め」から『いくらかの(some)』という文言が削除されていました。そのため、市場はRBAの利上げはほぼ終わったとの見方が優勢となりました。その後、公表された11月会合の議事要旨では「RBAのインフレ予測は今後数四半期でさらに1~2回の利上げを前提としている」と示してあったことで、データ次第では追加利上げがあり得るとの見方が台頭しました。ただし、前述した通り豪10月月次CPIは+4.9%(※表1参照)と前月から大きく鈍化を示しました。RBAの2023年末時点でのインフレ予測は4.5%(11月金融政策報告書より、8月からは若干上方修正)となっています。先月RBAが利上げに踏み切ったため、今回の理事会では金利据え置きを市場はほぼ織り込んでいました。そういった中で、インフレ率がRBAの予測値に接近してきています。市場の注目は「次回以降の利上げの可能性についてRBAがどのような見通しを示すか?」に移っています。声明内のフォワードガイダンスに注目しましょう。

【表1豪CPIの推移】