ただ、今回のカヤとアシタカのケースは単純な男女の絆というわけではありません。
未練がましく別れてしまうと、カヤは辛くてたまらないはずなので、アシタカは男らしく去った
当初のアフレコにどうしても重みを感じられなかった宮崎駿監督は、このように裏話を披露しました。
カヤとアシタカの別れのシーンのアフレコの際、宮崎駿監督は以下のように説明しています。
※「もののけ姫はこうして生まれた(徳間書店)」の中に収録されています
カヤが想いを込めた玉の小刀を、アシタカはのちにサンにあげてしまいます。
「いつもカヤを思う」と言ったにも関わらず、サンとイチャイチャしているアシタカは、それだけ見ると確かに最低です。
このような批判の声は多いですが、ここでは少しアシタカを擁護する考察を披露してみます。
カヤ「お守りするよう息を吹き込めました。いつもいつも、カヤは兄さまを思っています。きっと、きっと…」
今、アシタカがサンに、と言って渡したのはカヤから「私の身代わりに」と言ってもらった小刀の飾りですよね……なんかカヤのことを思うと切なくなっちゃう私です・・・😢
カヤはアシタカの子どもを身ごもっている、という説がネット上には存在します。
呪いを受けて村を追放されるアシタカへの、カヤの悲痛な想いが読み取れますね。
もののけ姫がまた観たくなる‼️Part1「カヤとアシタカ編」
「玉の小刀」をアシタカに贈るということは、カヤは「一生涯アシタカを想い続ける」ことの宣言と考えられます。
【もののけ姫を見て_1】なぜアシタカはサンに玉の小刀を渡したか?
アシタカ批判の原因になる「玉の小刀」は、カヤがアシタカに贈った大切な品です。
村を去るアシタカと愛を告げる少女カヤ、あの夜にあった宮崎駿が描かなかったシーンとは..
カヤはアシタカの嫁さんになるつもりだったんですよ。そういうふうに周りもそれを認めてるんです。
asousatana @kinro_ntv アシタカの許嫁であるカヤと、サンの声優である石田ゆり子さんも、宮崎駿監督に抗議したそうです。
たびたび議論を呼ぶ「玉の小刀」ですが、アシタカの真意を知ってから各シーン見直すと、また違った印象を受けるかもしれません。
アシタカ · サン · エボシ御前 · ジコ坊 · カヤ · トキ · キヨ · ゴンザ.
さらに宮崎駿監督はカヤとアシタカの別れのシーンの演技指導で、カヤはアシタカの許嫁であることを明らかにしています。
「私もだ、いつもカヤを想おう(アシタカ)」 「皆もう泣かないで、大丈夫よ、私はすぐに帰ってくるわ(ナウシカ)」宮崎駿作品セリフ解説 ..
カヤは、アシタカを兄さまと呼ぶが、これは一族の中での年長の男子という意味合いのもの。カヤはアシタカの妹ではない。アシタカを好きだったのに・・・。
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また「タタリ神の呪いによって命が長くないと悟ったアシタカが、自分の形見のつもりでサンに小刀を渡したのでは」と考察する人もおり、上記のような公式の解説などを抜きにしても、アシタカの行動は「移り気な気性」によるものではない、と思う方も多くいるようです。
アシタカ「いつもカヤのことを思おう」おまえ、どの口が…… 20
これが、『もののけ姫』を作る際に宮崎駿が取った「必要なことはちゃんと描く」という、それまでの作品とは違った作り方なんです。つまり「こういう部族で、別れの夜に、男女が会っているということは、もう関係があったということだ」と。そんなふうに「関係があった」という事実はちゃんと描きたい。しかし、それを“表現”することはしたくないという、宮崎駿の描き方なんですね。
「もののけ姫」でアシタカは何故カヤの小刀をサンに渡してしまったのか?-シフルインサイト
見た目も幼く、アシタカのことを「あにさま」と呼ぶことから、カヤをアシタカの妹だと思っている方は多いです。
アシタカはカヤにひどい!二股や浮気性で最低な男と言われる理由!
また、ファンの間では、玉の小刀が「お守りするよう息を吹き込めたもの」であることに着目した考察もあります。玉の小刀がアシタカにとって「御守り」のような存在であったため、「人間との戦いに赴くサンにも『御守り』として持っておいてほしい、と願ったのではないか」というものです。
アシタカが村を出る時に、カヤは玉の小刀のネックレスを渡します。 ..
つまりアシタカは、カヤとの別れが辛いものにならないよう、最大限に明るく男らしく振舞ったのです。
アシタカはただの女たらし!?もののけ姫、カヤとの関係が明らかに
カヤといえばアシタカとの別れのシーンが印象的ですが、祟り神に刀を抜いて立ち向かう等、勇敢な一面も持ちます。
カヤ アシタカ · もののけ姫 白いヤツ小人音 · もののけ姫 サン アシタカ モノマネ ..
さらに宮崎監督は「いつもカヤを思おう」というアシタカのセリフに関しても、「カヤが(アシタカに)未練を残してしまうと辛いだろう(とアシタカは思った)と。(中略)アシタカはこの村に戻りませんから、永久の別れになるだろうと、ハッキリ言ってあげないとと思っている」と、説明していました。宮崎監督の言葉からも、アシタカはエミシの村を出る時点で、カヤへの思いや、婚約者だった関係性をきっぱりと断ち切っている、ということが分かります。
なぜアシタカは、カヤのネックレス(玉の小刀)をサンにあげたのか。アシタカがカヤ久石譲が贈るアシタカへの鎮魂歌。考察、解説、レビュー。
エミシの隠れ里に住む少女。アシタカを慕っており、旅立つアシタカを掟を破ってまでして見送り、玉の小刀を手渡した。
少年アシタカが、タタリ神を退治した際に受けた呪いを解くため、旅に出るところから始まります。 出典:スタジオジブリ
さらに1998年発売された映画制作の過程を追ったドキュメント本『もののけ姫はこうして生まれた』(徳間書店)では、アシタカとカヤの関係についての宮崎駿監督の解説が載っています。カヤの声はサンと同じく石田ゆり子さんが担当しており、石田さんにアシタカとカヤの会話シーンについて説明する際、宮崎監督は、アシタカが村を出るときに頭の上で結っていた髷を切ったことに関して、「あれはこの村では、もう人間でなくなることを表しているんです」と述べたそうです。そして、カヤが小刀を渡す場面では、彼女がアシタカとは二度と会えないことを悟っていることも説明しています。