その理由のひとつは、中国が自国通貨に対して厳しい資本規制を敷いており、国内外への現金の持ち出しが制限されているからだという。
もちろん、ドルの基軸通貨としての権威がただちに崩壊するわけではない。1944年のブレトンウッズ会議以来、ドルは国家間の国際貿易収支の決済に使われる唯一の通貨であった。しかし、訪中したマクロン仏大統領は、米国から離れた「戦略的自治」を構築するというメッセージを、習近平(シー・ジンピン)との中国訪問時に声高に主張し、ワシントンを落胆させた。欧州の一部の人々は、ワシントンによるドルの「武器化」に不満を漏らしており、欧州でも米国離れの動きが始まった。「米国の追従者」になるだけでなく、「自分たちのものではない危機に巻き込まれないように」というマクロンの呼びかけは、欧州の指導者たちにも受け入れられているようだ。
ニューデリーで開催されたブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの協力関係強化に焦点を当てた会議は、まさにこのようなプランに触れた。このような通貨秩序のバリエーションは「ブレトンウッズ3」と呼ばれている。
脱・ドル化の動きについては先週のレポートにも書いたが、ドルに代わる魅力的な通貨として、暗号通貨や中央銀行のデジタル通貨、あるいは特定の国や地域の競争優位性を表す商品バスケットなどが議論されている。
米ドルの基軸通貨としての地位、今後も続く=モルガン・スタンレー
「中国はブラジルとの2国間貿易で、両国の通貨を使用しやすくする合意を結んだ。アルゼンチン、ベラルーシ、香港、インドネシア、韓国、マレーシアとも通貨スワップ協定を締結。香港と中国本土5都市の間でも人民元決済協定が結ばれ、HSBCは香港で人民元建て債券の発行を認められた。さらに香港で1兆ドル相当の人民元建て債券も発行された。こうした措置はどれも、輸出入業者と投資家に人民元の使用を促し、国内外におけるドル依存を低下させたいという狙いがある」
実際、中国共産党は2013年の3中全会で、法による統治を目標に掲げた。それ以外にも中国には幅広い構造改革が必要だが、アイケングリーンは、中国は数年前から基軸通貨の座を本気で目指してきたと指摘する。
アイケングリーンによれば、中国の金融当局は人民元を取引可能にし、基軸通貨にしようとしている。しかしそのためには、資本規制を撤廃して流動性の高い金融市場を構築するだけでなく、透明性が高く、法治主義的な政府が必要だ。
しかしドルが基軸通貨の座から転落し、もっと多極的な通貨体制が生まれたら、それはアメリカの地位低下を最も鮮明に示すサインになるだろう。ドル研究の権威であるカリフォルニア大学バークレー校のバリー・アイケングリーン教授は、「国際通貨体制は10年以内に間違いなく大きく変わる」と断言する。
ドルは世界の基軸通貨としての地位を保っており、ユーロもBRICS諸国も、世界のドル依存度を減らすような影響をもたらしていない――。
20世紀初頭、アメリカ経済はイギリス経済の2倍近い規模となっていたが、基軸通貨は「ポンド」だった。アメリカ・ドルは国際的なインフラを備えていなかったからだ。第12回では、未来の「通貨」にありうるシナリオを分析する。
基軸通貨としてのドルの地位が失われる可能性が指摘されている。 2020年以降、米国政府は多額の財政赤字を計上している。
米国もその1つである。独立宣言が行われたのは1776年だが、当時は英国、フランスなどの列強などと比べれば脆弱であった。米国が「世界の覇者」として躍り出たのは、1914~18年の第1次世界大戦後であると言える。「身内同士」の「潰しあい」で荒廃した欧州に比べて、「漁夫の利」を得た米国が大躍進し、疲弊する欧州をよそに空前の好景気を享受した。
もし、そうなったとしたらマルクがEU内で基軸通貨として存在することは出来なくなるし、.
【通貨覇権を巡る攻防~ドル基軸通貨体制の持続可能性は?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
[PDF] 米中覇権競争下での基軸通貨ドルの評価 ~脱ドル化は進展するか~
他の経済の専門家たちも、ドルが近いうちに支配的地位から転落する可能性を否定している。ある主要通貨が「安全」であると認識されてから、には時間がかかるため、主要通貨の置き換えには何十年もかかると以前エコノミストたちはBusiness Insiderに語っている。
国際通貨「ドル」は生き残るか | 情報・知識&オピニオン imidas
「ビットコインのような暗号資産(仮想通貨)は流動性が高いものの、ドルの真の代替通貨と考えるには不安定すぎる」とストラテジストらは述べている。
24 岩井克人、「米国経済が弱体化しても基軸通貨はドル 人民元の基軸通貨化は当面あり.
「アメリカの大統領選挙の結果次第では財政拡大が検討されるかもしれないが、我々の見解ではそれはひどいものではなく、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレと戦うことができないと考えない限り(そしてエコノミストたちは間違いなくできると考えているのだが)、ドルが不安定な通貨になる道筋をたどるのは難しいだろう」
ドル基軸体制の動揺(後半)/「ドルの終わり」とその後の世界|茂木誠 · Comments690.
さて、ドルの価値を「エイヤッ!」と決めてスタートした世界の金融システムでしたが、その後世界の経済のパイが思いのほか大きくなると同時に、基軸通貨ドルを持つアメリカ経済がベトナム戦争などで疲弊し、ドル基軸体制の維持が厳しくなってきました。
一部の専門家は、ドルが世界経済における重要性を失い、基軸通貨でなくなる可能性があると警鐘を鳴らしています。
ドルが世界の基軸通貨であることは、歴史的にアメリカの優位を強化してきた。フランスのシャルル・ドゴール大統領は、アメリカの「法外な特権」と語ったことがある。
ドル基軸通貨体制(ドルキジクツウカタイセイ)とは? 意味や使い方
この時日本円は「1ドル=360円の固定相場」というように、各国通貨の価値がドルに紐づけられ、そのドルの価値はゴールドに紐づけられ、ということになったわけです。
[PDF] 円の国際化の政治経済学 : 円の基軸通貨化の必要性と
「中国は、二国間貿易の米ドル建てを増やすことでいくらか前進するかもしれないが、それが世界的な通貨支配の指標に与える影響は漸進的なものになるだろう」とロードは付け加えた。
米ドルは第二次大戦後、米国の覇権を背景に基軸通貨として国際経済に大きな影響を
「ドルを世界の基軸通貨とする」
「ドルの裏付けとして、金(ゴールド)1オンス=35ドルとする」
要は、お金の価値をゴールドに紐づけることによってその価値を担保したわけです。一定のお金を持っていれば、いつでもゴールドと交換できる、というわけです。
問題を抱えつつもドル基軸通貨体制が続いている。 ○ 当面、技術革新が ..
「中国が米ドルに本気で挑戦することはすぐにはなさそうだ。この挑戦をするためには、中国が自国通貨の管理を緩和して資本勘定を開放する必要がある。中国政府がこれをすぐにやるとは思えない」とロードは言う。
ドルが先週、週間ベースで昨年11月以来の大幅安となったことで、世界の基軸通貨であるドルについに転機が訪れつつあるとの見方が浮上している。
円安基調が続いてきたかと思えば、乱高下をするドル円相場。そもそもドルの価値はどのような経緯で決められ、今後も世界の基軸通貨であり続けるのだろうか。不動産コンサルタント・長嶋修氏の新刊(小学館新書)から、基軸通貨としてのドルの歴史的な経緯とその終焉の可能性について解説する。
ドルの次はデジタル基軸通貨 IMFが世界の中央銀行になる日=吉國眞一
「中国政府は人民元をとして位置づけようとしているが、ドルの支配を真に崩壊させるほど、中国人民元は流動性が高くない」とストラテジストたちは指摘する。その理由のひとつは、中国が自国通貨に対して厳しい資本規制を敷いており、国内外への現金の持ち出しが制限されているからだという。